?《異形の大軍/Horrible Hordes(MIR)》
2007年12月28日波瀾万丈だったLOMも終わり、自然の類似デッキにも飽きが来て、新しいデッキを探究していた頃、ある大会でのことでした。
何気ない会話が、ふと俺の耳に飛び込んできました。
「さっき、緑明神から黒瘴4体出てきたのを見たよ(笑)」
ええ、すみません、全然何気なくない会話でした。
そして、その会話を聞いた瞬間、「それ強くね?」と思ってしまった俺。
ふつふつと構築意欲のわいてきた俺は、帰ると早速デッキを組み始めました。
まずは、クリーチャーサーチのために、奇妙な収穫を2,3枚。そして、緑明神は1枚、黒瘴4枚だよね。
マナが大量に必要になるな、早摘み4枚。
他にもマナ生み出すカード欲しいな。えっと・・。
春の鼓動というカードを発見(当時、まだマガシューは出てきてなかったんです)。これいいじゃん。とりあえず4積み。
さらにマナ加速として長老を4枚、手の内4枚。
コンボなんだから、当然ライブラリー操作も欲しいよね、コマも4枚。
マナいっぱい出るし、他の明神やマガも入れてしまえ。
で、試しに回してみると、これがどうして、なかなかいける気が。
さらに調整は進みます。
実は陽星出しても強いんじゃない?ということで、3色目に白を追加。
じゃ、白出るならラスも4だ。
陽星いると、黒瘴4もいらないや。逆に収穫は思ったより強いから4枚。
と、トントン拍子にできあがったのがこちら↓
14《森/Forest》
5《平地/Plains》
4《沼/Swamp》
4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder(CHK)》
2《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star(CHK)》
2《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star(CHK)》
1《生網明神/Myojin of Life’s Web(CHK)》
1《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire(CHK)》
1《夜陰明神/Myojin of Night’s Reach(CHK)》
1《現し世の裏切り者、禍我/Maga, Traitor to Mortals(SOK)》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》
4《奇妙な収穫/Weird Harvest(9ED)》
4《木霊の手の内/Kodama’s Reach(CHK)》
4《春の鼓動/Heartbeat of Spring(CHK)》
4《早摘み/Early Harvest(7E)》
4《神の怒り/Wrath of God(10E)》
1《喚起/Recollect(10E)》
個人的には8ハーベスト(早摘み+奇妙な収穫)と呼んでいましたが、相手のデッキと相まって「怪獣大決戦」と呼ばれたことがあり、その呼び名も結構気に入っていました。
一番基本的な動きは、森3枚含む土地6枚から、
春の鼓動→緑2+1マナ浮かせて早摘み→フルタップで12マナ出して計15マナ→6マナ使ってX=4で奇妙な収穫。緑明神、陽星×2、黒瘴→残9マナで緑明神。場面に応じて即能力起動or相手のアップキープに能力起動→陽星で10個タップ+2ターン飛ぶ間に緑明神と黒瘴で殴りきる。
という感じです。
もしくは、場に余裕があれば、奇妙な収穫→夜陰明神という流れでもまず勝てます。
ちなみに、このデッキだとマガシューほどにはマガは活躍しません。
このデッキは、組み上げた次の日には悪魔杯に持ち込み、4−1の3位+デッキ賞というデビューを果たします。
そして、満を持して、ファイナルズ予選出場。
ところが、東京予選では、1−2でダブルエリミによる強制ドロップを食らってしまいます。
でも、そんなコトくらいではめげません。
世界選手権in横浜併催のアイポッド争奪選手権で5-1の3位という成績を残すと、その勢いをそのままに、翌日のファイナルズ横浜予選では、5−0−2で見事予選突破。(今思うと、この時って参加者こそ300人オーバーでしたが、32人抜けかなんかで、やたら抜けやすかったですね)
その日は、遊びでプレイした6回戦目も含めて、なんと12ゲーム負けなし、2日通算でも10-1-2と、破竹の成績でした。
ちなみに、その負けた一回は、今思い出すのも恥ずかしいのですが、こんなん。
俺「夜陰明神プレイます」
相手「それ、時間停止で」
俺「あれ、そちら今5マナしか立ってませんよ?」
相手「あ、本当だ、すみません。じゃ、明神プレイOKです」
俺「じゃ、エンドで。そちらのターン、ドロー後に能力起動します」
相手「??じゃ、その能力スタックで時間停止で」
時間停止見てるじゃーん!
未だに鮮明に覚えている、強烈なミスプレイです。
当時を振り返ると、神河・ラヴニカ初期の環境は、《邪魔/Hinder(CHK)》がほとんど使われておらず、青いデッキはマナリークと差し戻しばっかりでしたから、こういうコンボデッキでもそんなに辛くなかったんですよね。マナが多く出ればリークも差し戻しもあまり関係ないですし。
ましてや当時は、まだ青系トロンも一般的でなく、ボロスかセレズニアかけちコンか、みたいなメタでしたから、妨害要素が少ないデッキばかりで、非常にやりやすかったことを覚えています。メインにラス4積むスペースがあったのも大きかったですね。
ただ、確かにノッているときの爆発力はすごいものがありましたが、コンボデッキの宿命として、0−2、1-2ドロップしたことも1度2度ではありませんでしたね。
全体的に見ると、超安上がりなデッキの割には活躍してくれたといえますが。何度も浮気はしましたが、神河終わるまで、断続的に使い続けた、思い入れの深いデッキです。
あと、長く使った割に、完成直後から、1枚差しの喚起とサイド以外、デッキ構成が一切変わりませんでした。最初から完成型だったといえば聞こえはいいですが、新しいエキスパンションが出てもほとんど恩恵なし、ということでもありますね。
ちなみに、初期のサイドには、セレズニア用に
《魅力的な執政官/Blazing Archon(RAV)》
《無垢の幽霊/Ghosts of the Innocent(RAV)》
が1枚ずつ入っていました。このコンボも強かったです。2枚揃えば言わずもがな、どちらか片方だけでも十分役に立ってくれました。
次回、ファイナルズ本戦へ。
続く。
何気ない会話が、ふと俺の耳に飛び込んできました。
「さっき、緑明神から黒瘴4体出てきたのを見たよ(笑)」
ええ、すみません、全然何気なくない会話でした。
そして、その会話を聞いた瞬間、「それ強くね?」と思ってしまった俺。
ふつふつと構築意欲のわいてきた俺は、帰ると早速デッキを組み始めました。
まずは、クリーチャーサーチのために、奇妙な収穫を2,3枚。そして、緑明神は1枚、黒瘴4枚だよね。
マナが大量に必要になるな、早摘み4枚。
他にもマナ生み出すカード欲しいな。えっと・・。
春の鼓動というカードを発見(当時、まだマガシューは出てきてなかったんです)。これいいじゃん。とりあえず4積み。
さらにマナ加速として長老を4枚、手の内4枚。
コンボなんだから、当然ライブラリー操作も欲しいよね、コマも4枚。
マナいっぱい出るし、他の明神やマガも入れてしまえ。
で、試しに回してみると、これがどうして、なかなかいける気が。
さらに調整は進みます。
実は陽星出しても強いんじゃない?ということで、3色目に白を追加。
じゃ、白出るならラスも4だ。
陽星いると、黒瘴4もいらないや。逆に収穫は思ったより強いから4枚。
と、トントン拍子にできあがったのがこちら↓
14《森/Forest》
5《平地/Plains》
4《沼/Swamp》
4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder(CHK)》
2《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star(CHK)》
2《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star(CHK)》
1《生網明神/Myojin of Life’s Web(CHK)》
1《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire(CHK)》
1《夜陰明神/Myojin of Night’s Reach(CHK)》
1《現し世の裏切り者、禍我/Maga, Traitor to Mortals(SOK)》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》
4《奇妙な収穫/Weird Harvest(9ED)》
4《木霊の手の内/Kodama’s Reach(CHK)》
4《春の鼓動/Heartbeat of Spring(CHK)》
4《早摘み/Early Harvest(7E)》
4《神の怒り/Wrath of God(10E)》
1《喚起/Recollect(10E)》
個人的には8ハーベスト(早摘み+奇妙な収穫)と呼んでいましたが、相手のデッキと相まって「怪獣大決戦」と呼ばれたことがあり、その呼び名も結構気に入っていました。
一番基本的な動きは、森3枚含む土地6枚から、
春の鼓動→緑2+1マナ浮かせて早摘み→フルタップで12マナ出して計15マナ→6マナ使ってX=4で奇妙な収穫。緑明神、陽星×2、黒瘴→残9マナで緑明神。場面に応じて即能力起動or相手のアップキープに能力起動→陽星で10個タップ+2ターン飛ぶ間に緑明神と黒瘴で殴りきる。
という感じです。
もしくは、場に余裕があれば、奇妙な収穫→夜陰明神という流れでもまず勝てます。
ちなみに、このデッキだとマガシューほどにはマガは活躍しません。
このデッキは、組み上げた次の日には悪魔杯に持ち込み、4−1の3位+デッキ賞というデビューを果たします。
そして、満を持して、ファイナルズ予選出場。
ところが、東京予選では、1−2でダブルエリミによる強制ドロップを食らってしまいます。
でも、そんなコトくらいではめげません。
世界選手権in横浜併催のアイポッド争奪選手権で5-1の3位という成績を残すと、その勢いをそのままに、翌日のファイナルズ横浜予選では、5−0−2で見事予選突破。(今思うと、この時って参加者こそ300人オーバーでしたが、32人抜けかなんかで、やたら抜けやすかったですね)
その日は、遊びでプレイした6回戦目も含めて、なんと12ゲーム負けなし、2日通算でも10-1-2と、破竹の成績でした。
ちなみに、その負けた一回は、今思い出すのも恥ずかしいのですが、こんなん。
俺「夜陰明神プレイます」
相手「それ、時間停止で」
俺「あれ、そちら今5マナしか立ってませんよ?」
相手「あ、本当だ、すみません。じゃ、明神プレイOKです」
俺「じゃ、エンドで。そちらのターン、ドロー後に能力起動します」
相手「??じゃ、その能力スタックで時間停止で」
時間停止見てるじゃーん!
未だに鮮明に覚えている、強烈なミスプレイです。
当時を振り返ると、神河・ラヴニカ初期の環境は、《邪魔/Hinder(CHK)》がほとんど使われておらず、青いデッキはマナリークと差し戻しばっかりでしたから、こういうコンボデッキでもそんなに辛くなかったんですよね。マナが多く出ればリークも差し戻しもあまり関係ないですし。
ましてや当時は、まだ青系トロンも一般的でなく、ボロスかセレズニアかけちコンか、みたいなメタでしたから、妨害要素が少ないデッキばかりで、非常にやりやすかったことを覚えています。メインにラス4積むスペースがあったのも大きかったですね。
ただ、確かにノッているときの爆発力はすごいものがありましたが、コンボデッキの宿命として、0−2、1-2ドロップしたことも1度2度ではありませんでしたね。
全体的に見ると、超安上がりなデッキの割には活躍してくれたといえますが。何度も浮気はしましたが、神河終わるまで、断続的に使い続けた、思い入れの深いデッキです。
あと、長く使った割に、完成直後から、1枚差しの喚起とサイド以外、デッキ構成が一切変わりませんでした。最初から完成型だったといえば聞こえはいいですが、新しいエキスパンションが出てもほとんど恩恵なし、ということでもありますね。
ちなみに、初期のサイドには、セレズニア用に
《魅力的な執政官/Blazing Archon(RAV)》
《無垢の幽霊/Ghosts of the Innocent(RAV)》
が1枚ずつ入っていました。このコンボも強かったです。2枚揃えば言わずもがな、どちらか片方だけでも十分役に立ってくれました。
次回、ファイナルズ本戦へ。
続く。
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